ボブ・ディランとは何者なのか、その答えは風に舞っている―――。
Column by
小橋めぐみ 小橋めぐみ
Kobashi Megumi
女優。1993年デビュー以来、ドラマ、CM,舞台と幅広く活躍中。
趣味は、映画鑑賞と読書。茶道や俳句など日本文化への造詣も深い。
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また、 ブログ では、
コスメや沖縄のグルメなどを日々更新中。
風に舞う答えを、少しずつ手のひらに掴んで散りばめたような映画、
「アイム・ノット・ゼア」 「アイム・ノット・ゼア」

トッド・ヘインズ監督 最新作。
4月26日より全国ロードショー
。
詩人・無法者・映画スター・革命家・放浪者・ロックスター。
この全てが当てはまる多面体のような人物ボブディランを、6人の豪華キャストが6通りに演じる。そんな斬新なアイディアで独特の映像世界を作り出したのは、米インディーズ映画界の鬼才と言われる、トッドヘインズ監督。
「ディランの真実を描くには、“フィクション”を通して描かなくてはいけないと思っていた。」と、語っている通り、放浪者の子供時代を黒人の男の子が、フォークと決別したロックスターを
ケイトブランシェット ケイトブランシェット

1969年オーストラリア生まれ。
97年に「オスカーとルシンダ」で映画初主演。
99年、「エリザベス」で若き日のエリザベス女王役を演じ、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされる。その後も現代を代表する演技派女優のひとりとして活躍し、2005年のマーティン・スコセッシ監督作「アビエイター」では、往年の名女優キャサリン・ヘップバーン役を見事に演じ、アカデミー助演女優賞に輝いた。
が演じているのだが、それがまた、変貌自在なディランの一面を発見することになる。
映画は、6人のディランが年代順に登場するのではなく、時間軸を無視して、ストーリーが展開されてゆく。
「まるで昨日と今日と明日が同居しているようなもの」という台詞があるが、過去と現在と未来を自由に行き来できるディランだからこそ、
あのような素晴らしい歌詞を書き、歌を歌うのかもしれない、と思った。
歌はひとりでに歩き出し、街を超え、時代を超え、私たちのもとへ届く頃には、彼はもう別の道を歩き始めている。
6人の俳優たちが演じ、彼に迫ろうとしても、
ひょいと風にのって、どこかへ行ってしまう。
アイム・ノット・ゼア アイム・ノット・ゼア

トッド・ヘインズ監督 最新作。
4月26日より全国ロードショー
―――。
私はここにいない。
そんな彼の声が聞こえてくるような気がした。
やっぱりボブディランは、凄い!!